住民への権利侵害

1. 景観の破壊(世田谷区の風景づくり条例に背く)

超高層ビルが建った場合、その景観は異様なもの。景観のみならずビル風問題、日照問題とさまざまな問題を引き起こす。

超高層ビル群の規模 *1 (平成18年着工、平成21年竣工)
住宅棟 地上46階 151m 1棟
ホテル・事務所棟 *2 地上31階 137m 1棟
住宅棟 地上30階 102m 2棟
駅前商業棟 地上18階 82.5m 1棟

*1 国分寺崖線上からの富士山、丹沢連峰方向を望む景観と河川岸辺から崖線を望む連続性のある景観の2方向の景観を共に破壊。
*2 ホテル・事務所棟は内容修正と採算が未定で2年遅れの予定。

2. 大気汚染による健康被害

交通量の増加に伴う大気汚染の深刻化。

3. 道路・鉄道交通機能の悪化とオーバーフロー

大規模住宅開発による急激な人口増加が交通渋滞、駅乗降の混雑を誘発しそれに伴う安全面の不安を増幅させる。

4. 日照権の侵害、風害、電波障害の発生

広範な範囲に及ぶ日照への影響、電波障害およびビル風による風害。

5. 自然環境の破壊

再開発地域と周辺の地下に存在している国分寺崖線の湧水が枯渇する危険。

超高層ビルが建つことにより、富士山が見えなくなる。

行政の対応の問題点

1. 再開発予定地だけ高さ制限無し

再開発予定地周辺は崖線ルール・風景づくり条例で厳しい高さ制限が課せられている。また、区内の高度地区においては、区は絶対高さ制限(45m)指定を行っているにも係わらず、再開発予定地だけは無制限という不自然さ。(昭和63年[1988年]の区長と東急との密約を原点とする不正処理疑惑)

2. 国分寺崖線保全の為の条例との不整合性

風景を破壊する再開発を多額の公金を投入して推進。

3. まちづくり条例との不整合性

住民の意思が反映されていない。また、再開発地域について、本項1〜3の各点に於いて、国と区の環境行政上、治外法権特区であるかのような扱い。

世田谷区風景づくり条例(前文より)
私たちの街、世田谷は武蔵野台地に広がる成熟した住宅街、豊かに流れる多摩川、歴史が織り込まれたまち、にぎわいのあるまちなど人々の生活や文化に根ざした個性的で、多様な都市風景を形づくっている。
風景は、風土と文化や歴史の表れであり、そこに生活する人々によって創造され、受け継がれてきたものである。それゆえ風景は、そこに生活する人々のまちへの愛着を深め、地域に個性や価値観を形成するものであり、そこに生活する人々の貴重な共有の財産である。

4. 公金支出の不当・違法性

世田谷区は再開発とは名ばかりの公共的要素の少ない一企業の利益実現のための事業に莫大な公金(10年間で税金700億円)を投入しようとしている。

世田谷区に対して再開発予算に関する情報公開を求めた時の資料
情報公開請求書(控)[PDF]
行政情報一部開示決定通知書[PDF]
行政情報一部開示決定通知書 別紙1[PDF]
行政情報一部開示決定通知書 別紙2[PDF]

5. 環境面の問題を放置

東京都は環境アセスメント後、識者から指摘された多くの問題点を放置したまま、事業認可を与えた。

6. 行政による指導・監督の不備

公園建設の目途が立たぬまま、事業着手しようという無謀なやり方を放置したままである。

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